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回遊型の謎解きイベントを成功させるために

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検討段階で知っておくと役立つ、5つの視点

観光地や商業施設での集客・回遊施策として、「回遊(街歩き)×謎解きイベント」の導入を検討するケースが増えています。
ただ、実際に検討を進めていく中で、「何を準備すれば?」「どこまで関わるべき?」「どんな効果が見込める?」と迷うことも多いのではないでしょうか。

本記事では、これまで全国で謎解きイベントを設計・運営してきた私たちだからわかる、
「導入前に知っておきたい、5つの視点」をお伝えします。

ムリなく、そしてムダなく──
せっかくのイベントを“意味ある体験”に変えるヒントになれば幸いです。

1. 成功の基準を、体験の手応えにも置いてみる

イベント導入にあたって、来場者数や回遊率といった数値目標はもちろん大切です。
一方で、数字には表れにくい“体験の手応え”が、その場所の印象を大きく左右するという側面もあります。

たとえば、イベント後のアンケートではこんな声が寄せられます:

  • 「初めてこの街をちゃんと歩いた気がした」
  • 「知らなかったお店に出会えてうれしかった」
  • 「また来たいと思った」

こうした反応は、数値だけでは測れない“もう一つの成果”とも言えます。
その実感を可視化する手段として、私たちはイベント終了後のアンケート導入をおすすめしています。

導入効果を判断する際に、数字だけでなく「参加者の声」も一緒に見ておくと、施策の本質がよりクリアに見えてきます
「やってよかった」と感じられる判断材料が、実感として手元に残るはずです。

2. 「地域や店舗との連動」を意識する

「せっかくイベントをやるなら、地域や商業施設とも連動させたい」
そう考える方は多い一方で、「それってどうやるの? 大変そうじゃない?」とイメージがつきにくいこともあるかもしれません。

しかし、ご安心ください。アットビでは全国どこでも現地調査を行い、その場所と目的に合ったルート設計を行います
そのうえで、「このスポットをこう使うと魅力が引き立つ」という形で、具体的な使い方をこちらからご提案します

たとえば:

  • 特定の店舗や施設にポスターを1枚貼ってもらう
  • 外観や看板を謎のヒントにする
  • ゴール時にクーポンを渡して連動させる

このような形で、連携の出し方そのものを私たちが設計しますので、
導入側の皆さまには「使用許可をとる」ことにご協力いただきたいです。

3. 時には参加者目線に立つ

「どうせなら、あの場所も見てほしい」──そのお気持ちはとてもよくわかります。
ですが、移動距離が長すぎたり、ルートが複雑すぎると、イベントの満足度が下がってしまう可能性もあります

そういうときは、“無理に全部を見せなくてもいい”という視点を持つことが大切です。

たとえば:

  • 遠くのスポットは別コラムや冊子で紹介する
  • 読むことでだけ解ける“おまけ謎”を用意する
  • 行かせることは強制にしないが、興味を持たせる構造にする

つまり、行かなくても届く・伝えられる方法があるということです。

制作段階では私たちから「ここ、ちょっと距離的に厳しそうですね…」といったご相談をさせていただくこともあります。
その上で、目的と体験の快適さのバランスを取ったちょうどいい形をご一緒に探していければと思っています。

4. 直接的な接点が、イベントと街や施設の印象を決める

イベントの満足度に影響を与えるのは、謎の面白さだけではありません。
特に、受付やゴール地点などでのスタッフとの接点が、体験だけでなくその街や施設の印象を大きく左右します。

現地のスタッフ予算などの都合でその街の職員や施設のスタッフの方が対応されるケースが多いです。
その場合、以下の2つのポイントを意識するだけで、印象は大きく変わります。

・「作業感」を出さない

参加者は、1〜2時間かけて真剣に謎を解き、ようやく正解にたどり着きます。
その瞬間に「お見事です! よく頑張りましたね」と正解をしっかり褒めることで、体験の余韻はまったく違ったものになります。

この“ひと声”が、イベントの印象だけでなく、その場所全体の好感度にもつながることも少なくありません。

・マイナスを“そのまま”伝えない

受付で「これってどれくらいかかりますか?」と聞かれた際に、
「1時間くらいかかっちゃうんですよね〜」と答えてしまうと、参加をやめてしまう方が出てきます。

同じ事実でも、「1時間ほどですが、観光がてら楽しめますよ」と伝えるだけで印象は大きく変わります。
たった一言の伝え方で、参加率が大きく変わることもあるのです。

5. 告知こそが、参加人数を大きく左右する

どれだけ内容が優れたイベントでも、“知られていなければ始まりません”。
とはいえ、告知には手間がかかるのも事実。その部分は、私たちも十分に理解しています。

アットビでは、以下のようなサポート対応が可能です:

  ・告知用の「お試し問題」は無償提供(例:チラシやSNSに掲載)
  ・チラシやポスターの画像は、設置場所にあわせてリサイズ&提供
  ・SNS向け画像(X、Instagram)も対応可能

また、以下のような露出機会があれば、ぜひご協力ください:

  ・館内ポスター掲出
  ・商業施設公式SNSでの発信
  ・チラシ配布 or 専用ラック設置
  ・イベント当日の直接声かけ

中身は可能な限り私たちが用意します。広げていただける場所があれば、ぜひ活用させてください

まとめ|「一手間」が、街や施設の印象を変える

回遊(街歩き)×謎解きイベントは、単なる一過性の企画ではなく、“その場所に対する印象”を形づくる体験コンテンツです。

もちろん、すべてを導入者側が担う必要はありません。
私たちは、「これはお願いしたい」「ここは任せたい」という切り分けをしながら、
無理なく、けれど確かな手応えが残るイベントを一緒につくっていければと思っています。

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現在あなたの街や施設などが抱えている問題を、
「あっ!」というひらめきで解決します。

「こんな歴史があったのか」「こんなお店があったのか」を知ってもらうきっかけとして、謎解きを使ってみてはいかがでしょうか。